<過去の旅 5>
■ 父との別離 ■


私が社会人になり、最初の会社を辞めてしばらくフリーターをしていた時の話です。

当時、いきなり父に消費者金融から3000万円もの借金がある事を知らされました。
さすがに気丈な母もショックだったらしく、1晩眠れなかったそうです。 そして、父との話し合いをしました。

話し合いに全然父が応じてくれないし、嘘ばかりつくので、結局両親お互いの兄弟に来てもらいました。
そして話し合い。 でも、父は「借金の清算に家を売り、それを母が買えばいい」の一点張りでした。

父の親族は、「男は借金するのが甲斐性。浮気も甲斐性」と取り合いません。
母の親族が何を言っても無駄でした。 ただ、離婚だけは何とかする事になりました。
でも、父は母が父の借金のカタの家をローンで買って住めばいいから、今までと同じ生活が出来ると思っていて、何も動こうとしません。

母は、引越しを決意しました。 そして私は母に呼ばれました。 「お母さんの方に来る気はあるのか?」と。
私は、母が私を引き取ってくれるなんて考えもしなかったのでびっくりしました。

最初は今までの経緯があるので断りましたが、伯母からの助言、「父についたら私は一生結婚出来ないで、借金を返さなければいけない」という言葉に、母について行く決心をしました。(これも後々話しますが、結局母が私を引き取ったのは親戚の手前だっただけでした)

私は霊感が強いので(1族に隔世で出るんです。)、中古物件を買うつもりの母にあちこち連れて行かれて、物件を片っ端から霊視されられました。

そして、1軒の家を母が選びました。 でも、父も付いてくる気持ちがいっぱいです。

そこで、父がいない隙に逃げようという事になりました。
当時は携帯電話がなかったので、クロネコヤマトに頼んで、早朝から4tトラックを2台用意してもらい、父が家を出て行くのを確認してからクロネコヤマトの会社に電話して、そこから無線でトラックを運んでもらうという方法をとりました。

2日前から、私の部屋はダンボールだらけ。 友達と本を燃えるゴミ(当時は分別がなかった)にまとめて、沢山の色々なものとお別れしました。
母は、荷物をまとめるとばれるので、何も手付かずで、ヘルパーを4人雇って父が帰ってる来るまでの半日の間に全部荷物を運ぶ事にしました。
姉の部屋は・・・魔窟のようで、ヘルパーも引いていました。 でも、荷物を積まないといけないので、皆必死でした。
私も自分の部屋の荷物はほとんど自分で運び、頑張りました。

そして・・・ 家財道具一式と一緒に私たちは新居に移りました・・・。
その後、結局父に見つかりましたが、家に入れなかったので、父は違うところに引越しました。

でも、最後に私に言った言葉。
「お前まで俺を裏切るとは・・・」が今でも胸を締め付けます。

父とは和解して、今では年に1度会いますが、それでもその時の言葉が忘れられないです。
私が父の立場なら、同じ事を言ったと思うから・・・。

言い忘れていましたが、夜逃げ(?)する前に、離婚届に判は貰っていました。
でも、父が出て行かないので母が決行したようです。 そして、裁判所で私たちは母の元に入ると宣誓をしました。
宣誓の後、母は私に「あんたが言うとは思わなかった」と言われました。

私はどちらの親にも信頼されていない、こうもりのような人なんでしょうね・・・。



   

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