<過去の旅 4>
■ 高校生編  その3 ■


私は入院中に20kg太りました。
仕方がなかったのですが・・・。その事を頭に入れてもらえますか?


バイトから帰り、私はいつもの通り夕飯を作っていました。
そして、母と夕飯を食べていたら・・・姉が帰ってきました。
そして、私を見るなり一言。
「なんでブタがこんなところにいるんだよ。早く死ねよ」と。
私は、嬉しかったです。
それまで、影で何度も同じような事を言われていたけれど、母に言っても「お姉ちゃんはそんな事は言わない」と言って相手にしてくれません。
何度も姉に言われて悔し涙をのんだものでした。

私は、「今だっ!」と思い、母に言いました。
「お母さん聞いていたでしょ。私の勘違いじゃないでしょ」と。
「いいからご飯を食べなさい」
「お母さん怒ってよ。あんな事言っているんだよ」私は必死でした。

そして、何度か言った時・・・
「うるさいっ!!ごちゃごちゃ言っているならご飯食べるなっ。そんなにデブって言われるのが嫌なら痩せればいいでしょ。」と言って、そのままご飯を食べ続けていました。

姉の勝ち誇った顔。
今でも浮かんできます。

私は泣きながら自分の部屋に閉じこもりました。
好きで太ったんじゃない。
なのに・・・。

その後、母親が何も言わないのをいい事に、姉は毎日帰って来ると「ブタ。死ね。臭い」とか言うようになりました。
最初の3回は母に泣いて抗議したのですが、母が取り合ってくれないので、自然に諦めました。

そして、姉が帰ってくる前に部屋に閉じこもるようになりました。
姉が食事を終えて部屋に入ってから、台所で食事の後片付けをするようになりました。

そうして、私はいつしか、毎月血を吐くようになっていました。
神経性胃炎。診断はそうでした。

毎月の事なので、内科の先生に精神科の受診を勧められましたが、母が「この子はキ○ガイなんですか?」と精神科に偏見を持っていたので受診できませんでした。

友人に、自分で小説を書かない?と聞かれて、母と姉の事をメタクソに殺す小説を書くまで、私は血を吐き続けていました。


少し話しが戻りますが・・・姉の罵声を受けた時、父だけは違いました。
いつもの食卓で、父と母と私で食事している時、姉が帰って来て、開口一番「あんた何で生きているんだよ。死ねよブタ」
と、いつものように言いました。

毎日の事なので、母は平然として食べていますし、私は部屋に戻ろうとしました。
すると父が、
「妹に何て事を言うんだ。謝れ」と言ってくれたのです。
私は嬉しくて涙が止まりませんでした。

姉は、「家に金も入れない奴が偉そうにいうな」とか言って父にぶたれていました。
母も、姉の応援にまわりました。
食卓は目茶苦茶です。
でも、私は嬉しかったです。
誰もいないと思っていたのに、父だけは味方してくれる・・・・。

その後、姉から部屋にゴミを撒かれたり嫌がらせを受けましたが、父の言葉のおかげで自傷しなくて済んだと思っています。

その後、何度か父がいる場面で姉はまた私の悪口を言いましたが、その度に父が庇ってくれました。

父は、私の預金を盗んだり、家の権利書を売ったり、家にお金を入れないで暴力を振るう人でしたが、この1件で、私は父が好きになりました。



   

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